キャッツアイルチルクォーツの中国と日本の好みの違い
以前『ルチルクォーツの種類の違いについて徹底解説』にてキャッツアイルチルについて少しだけお話したのは覚えておりますか。
キャッツアイルチルといってもルチルの太さでゴールドキャッツアイルチルと呼ばれこともあれば、タイチンキャッツアイルチルと呼ばれることがあるといったような違いを説明する内容でしたね。
これでもうゴールドなのかタイチンなのか迷う事はありません。
名前の違いが分かるとある程度、価格の関係性も見えてくるのではないでしょうか。
ですが、キャッツアイルチルに関してはゴールドなのかタイチンなのか以前にそもそも他の種類と比べて高額なのはどうしてなのか。
そのように疑問に思った方もいるはずです。
ではなぜキャッツアイルチルは高額なのでしょうか。
本日はその秘密をお話ししたいと思います。
キャッツアイルチルはどうして高額なのか?
その背景には中国でのルチル市場が大きく関わっています。
ルチルクォーツ大国の中国では、キャッツアイルチルの需要がとにかく多いと言われています。
日本人の感覚では決して買わないであろう粗悪なキャッツアイルチルであっても
欲してしまう程、キャッツアイルチルが好きなんだそうです。
ただでさえ希少性の高いキャッツアイルチルですが、それに加えて人気も高い為、流通する際に価格設定がそもそも高くなってしまうのです。
数多くのルチルクォーツを取り揃えている当ショップでも、キャッツアイルチルを買い付けるには、相当な時間がかかります。
そのくらい入手困難なわけですから、他の種類のルチルよりも高額になってしまうのもお分かり頂けるかと思います。
流通量が少ないということが一番入手しづらい理由にはなりますので、いくらでもだすから欲しいと言われてもないのが現状です。
ないものは購入できませんので、ある時に買うしかない。その為、価格交渉しても折り合いがつかないことが多いのがキャッツアイルチルの特徴です。
ないから下げる必要がないという現地の言い分も解りますが、これがずっと続くと思うと困りますね。
中国と日本の好みの違い
中国ではキャッツアイルチルが好まれますが、日本ではどのようなタイプのルチルが好まれているのでしょうか。
おそらく日本人がわりと好むタイプのルチルはこちらではないでしょうか。
透明度が高く、タイチンルチルがバランス良く入ったタイプですね。王道のタイチンルチルがお好みの方にはお勧めするルチルの一つです。
もしくは、下記のようなルチルも大変人気があります。
ルチルがぎっしり入っているタイプとなりますが、『どこから見てもルチルが入っている』、ここがとても重要な様です。またギラギラとした輝きは苦手で、優しい黄色の色みというのも選ばれる一つの理由のようです。
キャッツアイルチルの品質を比較
キャッツアイルチル=高額という認識は間違いありませんが本当にそれだけの価値がある品質なのか目利きは重要です。
ただ進められるがままに購入したものが実は低品質なもので金額と品質が等しくなかったというのは良くある話です。
そういったトラブルにならないためにも、きちんと見極める目が必要となります。
・高品質キャッツアイルチル
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細いルチルが幾つも集まってキャッツアイ効果を生むより太い板状のルチルから生まれるキャッツアイが良いとされています。さらに水晶部分の透明度が抜群なものとなると希少性がぐーんと上がってきます。
続いてこちらをご覧ください。
・低品質キャッツアイルチル
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いかがでしょうか。
はっきりと違いが分かるかと思います。
極端な話にはなりますが、今後このレベルのキャッツアイルチルしか見ることができない時代がくるかもしれません。
すべては原石の質によりますが、良質な原石が現象している昨今、今後のキャッツアイルチルの流通量には目が離せません。
本日のお話は以上となりますが、これでまた少しルチルクォーツマニアに近づいたのではないでしょうか。
まだまだ面白いお話は残っておりますので、次回も宜しくお願いします。